アーク50のお題 
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ルート176(改) (←なくなっちゃった……。アークお題の先駆者だったのに。リスペクトしてます) 

 1 オープニング 

「世界は滅びの危機に瀕していた」 
「世界を守っていた精霊達の力は弱まり、闇の力が台頭し始めた」 
「このまま滅びを迎えるしかないのか」 
「しかし」 
「彼らは待っていた」 
「希望の光」 
「精霊達に認められた少年が、契約のハコを開いた」 
「アーク」 
「少年は、世界を救う力を手に入れる」 
「彼は、世界を救った英雄として讃えられるはずだった」 
「誰が考えただろうか?」 
「国王暗殺者として指名手配されるとは」 
「故郷を奪われ、恋人とも離れ離れになる」 
「それでも、滅びの世界を救わんと、彼は闇をくじく旅を続ける」 
「その旅の途中」 
「彼は、自分を付け狙う少年と出会う」 
「彼は、炎の力を持っていた」 
「二つの運命が、交錯し、動き出す……」 

「どうでもいいけど、何であんたたち演劇口調なわけ?」 

 2 リアル(現実) 

「あんたらが親の仇でも、犯罪者でもないことはわかった。それどころか、世界を救うために戦っている勇者や聖母であることもわかった。 
 ……わかったつもりだった」 

「実際はただのバカップルじゃねえか! てめえ、目の前でいちゃつくな!!」 
「五月蝿い! お前が勝手に入ってきたんじゃないか! 空気読め!」 
「まさか、部屋にまで入ってくるなんて……」 

 3 パスワード 

「パスワードを解かれた気分」 
「……」 
「絶対に中身を見られること無いように、接してきたつもりなんだけどな。もう、聖母様として接する事が出来ないわ」 
「……あいつは、こういうことに関しては天才的だ」 

「どんなに平静を装っていても、殴りたくなる」 
「ええ、本当ね」 
「ちょ、二人とも何突然……」 
「「部 屋 に 入 る な」」 

 4 賭け 

「ゲームしようぜ! 一番負けた奴がジュース奢りな!」 

「……負けた」 
「言いだしっぺが負けるなんて、本当、体張ってるわね」 
「さっさと買いに行って来い」 

 5 revenge(復讐) 

「ふぶぉっ!! ……っでえ! てめえ、何すんだよ?!」 
「貴様が、人が牛乳を飲んでる最中に笑わそうとするからだ」 
「だからって、人が飲んでる最中に蹴り入れるな!!」 
「……で、あなたたち、掃除してくれるんでしょうね?」 

 6 その香り 

「ククルさんって、いい匂いするよなー」 
「そう? いつも香を焚き染めてるからかしら?」 
「もっと近くで嗅いでいい?」 
「やーねぇ。犬みたい」 
「あー、すげぇ、落ち着くー」 
「おい、ククルに抱きつくな離れろこのセクハラ放火魔」 

 7 カレイドスコープ(万華鏡) 

「ククルさんって、意外と表情豊かだよな」 
「……一年前は、もっと色々な顔を見せてくれたんだがな」 
「へえ! 見たいな、それ!」 
「お前如きに見せないよ」 

 8 薬 

「うー、痛ぇ。薬くれ」 
「お前なあ、あまり薬に頼っていると、自己治癒力がなくなるぞ?」 
「そう言うあんたは、頼らなさすぎだ」 
「良いんだよ、俺は。ククルに癒してもらうから」 
「うわー、こいつ再起不能にしてぇ」 

 9 一直線 

「敵が一直線に並んだところを狙い、一気に貫く」 
「……って、俺を巻き込むな! ぜってぇ今のワザとだろ?!」 

10 ヒーロー 

「アーク! てめえ、何様のつもりだ?!」 
「勇 者 様 だが、何か?」 
「……」 

11 緊張するなぁ… 

「トウヴィルか……久し振りに帰ると、緊張するな……」 
「下手にククルさんに話しかけると、殺されかけるんだよな……ちゃんと生き残れるかな、俺」 

12 昨日・今日・明日 

「昨日来て、明日もう行ってしまうのね……」 
「すまない……」 
「何言ってるの? 今日があるじゃない。……来てくれてありがと」 

13 シエスタ(昼寝・余暇) 

「おーい、アーク〜! ククル〜!」 

「……呼んでるわよ?」 
「……いや、いい。いつものこと、だ……。もう少し、このままで…………」 
「ん。そうね。陽だまりが気持ち良いもの。……お休み」 

「どーこーにーいーるーんーだーよー?!」 

14 過ぎ行く時間 

「……じゃあ、行ってくるよ、ククル」 
「ええ、気をつけて」 
「心配すんなって! すぐ帰ってくるからよ」 
「お前が言うな!」 

15 赤いバラ 

「愛する君に、この花を」 
「……あんた、どうしてそんな臭い台詞を平気な顔して言えるわけ?」 
「お前はどうして、いつもいつも俺の邪魔をするんだ?」 

16 always(いつも) 

「なあ、ククルさんって、いつも一人で神殿にいるんだよな」 
「ああ、そうだ」 
「寂しいよな、やっぱり」 
「言うまでも無いことだ」 
「たまには帰ってやろうとか、傍に居ようとか思わないのかよ?」 
「……お前は、本当に馬鹿だな」 
「ああ?」 
「いつだって傍にいるよ。片時も、離れずに」 


(生霊が憑いてるってオチだったらどうしよう……) 

17 テレビ 

『臨時ニュースです。今日未明、ロマリアの軍需工場が爆破されました。犯人はアーク一味と見られ……』 

「あいつら、元気でやってるわねー」 

18 天使と悪魔 

『ああ、勇者様が我らをお救いになられた』 
『とっても綺麗な人だったの』 
『あのお方は、犯罪者などではない。きっと天使様だ』 

「あー、敵施設を破壊するのはストレス発散に良いな」 
「悪魔だ……」 

19 酒とタバコと 

「吸う?」 
「いや、酒だけでいい」 
「……」 
「……」 
「こんな姿、あの子には見せられないわね」 
「そうか? 案外平気だと思うが」 
「真似したら、困るじゃない」 
「……そうだな」 
「……」 
「……やめようとは、思わないのか?」 
「あなたは、やめられるの?」 
「…………無理だな」 
「やっぱり、こんな姿見せられないわね」 

20 桜 

「花見しようぜ!」 
「ククル、どうしたんだ? 根元に向かってブツブツと……」 
「……昔、ここで亡くなった人が」 
「「よし、やめよう!!」」 

21 パウダースノー 

「雪見しようぜ!」 
「……」 
「……」 
「……あれ? どうして二人ともテンション低いんだ?」 
「……出会ったのも、雪の日だったわね」 
「ああ……あの時から、俺達の運命は止まらなくなった」 
「…………もしもーし?」 

22 右手にあるもの 

「あんたたち、将来……結婚とかするのか?」 
「ええ……そうなったらいいなって思ってる」 
「それってやっぱり婚約指輪?」 
「そんなとこかな?」 
「……右手にするもんじゃないぜ?」 
「良いのよ。今は、これで」 
「?」 
「攻撃力がアップするし」 
「ちょっと待てー?!」 

23 flame(炎) 

「炎の嵐よ、全てを飲み込め!!」 

「ちょっと、飛び火してるわよ?」 
「火事を起こすんじゃない、この放火魔!」 

24 傷跡 
〜西川版だとでも思ってくだしあ〜 

「これが、エルクにやられたっていう傷ね」 
「……」 
「馬鹿ね、こんな痕まで残して。あなた一人が背負うことないのに」 
「……」 
「ほら、治してあげるから。良いわよね、これくらい?」 
「(……だから、わざと傷跡を残してるんだよな……)」 

25 コレは恋? 

「……アークとエルクが仲良くしてるの見ると、もやもやするの」 

26 生きるか死ぬか 

「ククルさん、助けてくれ! 殺される!」 
「また何かやらかしたの?」 
「馬鹿だなー、エルクは。ククルを盾にすれば助かるとでも思ったのかい?」 

27 colors(色彩) 

「あなたって、色鮮やかよね」 
「へ? 服装が?」 
「毎日をつまらなく過ごしている人間は、世界から色が消えるの。あなたといると、世界中が色鮮やかに見える」 
「何かよくわかんねーけど、照れるな」 
「お前の行動が馬鹿すぎて、見てて対屈しないってことだ」 
「うぉい!」 

28 beautiful days(素晴らしい日々) 

「いい顔をするようになった」 
「そう?」 
「正直、半年くらい前は…………ごめん」 
「そりゃあ、ね。一人で寂しかったもの。でも、お互い様よ?」 
「そうか?」 
「最近のあなた、生き生きしてる。……あの子のお陰ね」 
「……ああ、そうだな」 

「何ったって、憂さ晴らしに丁度良いからな!」 
「ええ、本当にね!」 
「ちょ、あんたら何すんだよっ?!」 

29 無邪気な 

「ククルさん、好きだー!!」 
「ええ、私も好きよ?」 
「あ、アークの事も好きだぜ?」 
「ええ、私も好きよ?」 
「……」 

30 絶対零度 

「ねえ?」 

「わたしのおやつ勝手に食べたのどっちかしら?」 
「(わ、笑ってるのに背筋に寒気が……)」 
「(本気だ……)」 
「怒らないから、言ってみなさいな?」 
「「(嘘だー!!)」」 

31 罪と罰 

「大罪を犯しし極悪人、裁きを受けなさい!」 
「ちょ、おやつ一つでテーブル投げつけんな!!」 
「諦めろ。ククルのお菓子の恨みは強力だ。お前が悪い」 

32 涙 

「最後の一個……楽しみに、してたのに……えぐっえぐっ」 
「お、俺がわるかったから、そんな泣かないでよ……」 
「(……可愛いから、たまにやってみるかな)」 

33 コーヒー 

「コーヒー一杯に角砂糖10個……お前、それはコーヒーじゃないだろ?」 
「うるせぇな。どう飲もうと人の勝手だろ?」 
「アークは砂糖どうする?」 
「いらないよ」 
「あ? あんた、甘党じゃなかったっけか?」 
「ククルの笑顔に勝る甘味は無いからね」 
「……ククルさん、俺もブラックコーヒー」 

34 危ない! 
〜多分過去編〜 

「大丈夫か、ククル?!」 
「あなた、馬鹿じゃないの? 私なんかを庇って、あなたが怪我してるじゃない!」 
「ああ、大丈夫だよこれくらい。君が怪我をする方が、痛い」 
「本当に、馬鹿よ……」 

35 tea for two(二人でお茶を) 

「……」 
「……結構なお手前で」 

「(この二人がやる“お茶”って、わかんねー)」 

36 今夜は最高! 

「あなたたちがいれば、最高の夜だわ」 
「(俺は、君と二人っきりが良かったんだが……)」 

37 林檎と蜂蜜 
「これを隠し味に入れると旨いんだぜ」 
「へぇ。意外と料理得意なのねぇ」 
「ククル、サラダの方は?」 
「あ、ごめん」 
「……レタス千切っただけじゃねぇか」 

「ククル特製カレーの出来上がり! エルク、ちょーっとだけ手伝ってくれてありがとう!」 
「(見え透いた嘘を……)」 
「(後で泣かす……!!)」 

38 遠くへ行きたい 
「……」 
「……」 
「……どうする?」 
「どうするったって、ククルさんここから離れちゃいけないんだろ?」 
「ああ、これは仕方の無いことなんだ。しかし……」 
「っだーもう、うだうだ言ってないで連れ出せば良いだろ?! 一日くらいどうってことないって!!」 
「ちょっ、待て!!」 

39 喜怒哀楽 

「やったぜ! ククルさんからチョコレート貰った!」 
「貴様、万死に値するぞ! 寄越せ!」 
「ひ、ひでぇ……」 

「たのしー」 

40 男の子女の子 

「く、悔しい……」 

「エルク、私より背が小さいくせに、腕相撲負けた〜!」 
「ここで負けたら男がすたるっていうか、背は関係ねえだろ!!」 

41 だてメガネ 

「……眼鏡かけると、爽やかに見えて鬼畜度が上がる人って、いるのよね」 
「目ぇ悪くねえのに、ワザとだもんな」 
「何の話だい?」 

42 欲求不満な顔をして 

「もっと良い顔をしてよ、ククル。いつものようにさ」 
「そんなことを言われても……ぁあっ」 

「何で不意打ちで写真撮るのよー?!」 
「その方が可愛い顔してるからさ」 
「っていうかあんたら、普通に写真撮れねえのかよ?」 

43 河の流れのように 

「日照りの時も嵐の時も、絶える事の無い流れだと良いね」 
「?」 
「永遠ってこと」 

44 やったぜ!!! 

「俺、ククルさんのことが好きだ」 
「あら奇遇ね。私もエルクのこと好きよ?」 
「よっしゃあっ!!」 

「……突っ込むべきか?」 

45 ファミリー 

「エルク、起きなさい!」 
「んー、あと五分……」 
「何言ってんの? そんなこと言ってたら、いつまでたっても起きないでしょ!」 
「んー……」 
「とうっ」 
「ぐへぇっ! ってぇ! 朝っぱらから殴るな!」 
「五月蝿いわね! 私のパンチも避けられないんじゃ、アークに勝とうなんてまだまだ先ね」 
「寝起きで避けられるわけねえ!!」 
「なんだ、エルクはまだ寝てるのか?」 
「あなたからもちゃんと言ってやってよ!」 
「……あまりかあさんを困らせるような事するなよ?」 
「うるせえ!!」 
「とうっ」 
「ぐはあっ!!」 
「父親に歯向かうな」 

「……こういう生活が、早くできるようになるといいね」 
「「ちょっと待て」」 

46 氷の微笑 

俺は、いきたかったんだ。 

いきたかったんだよ、一緒に。 

だけど、あの人は言った。 


「来ないで」 


笑顔で。 


47 勇気 

勇者? 誰が。 


48 悔しくて嬉しくて 

悔しいのよ。あなたを死なせてしまった事。 
どんなことになっても、あなたには生きていてほしかった。 
……嘘。 

「これで、ようやく、ずっと一緒にいられる」 

嬉しいのよ。本当は、嬉しいのよ。 
私を、追いかけて来てくれた事。 


49 空 

「あいつら……空の上でいちゃついてるなよ…………」 

50 エンディング 

「ありがとうございました」 
「アンケートのご記入にご協力を」 
「ちょっ、あんたたち何やってんだよ?」 
「何って、公演終了の挨拶」 
「ほら、あなたも挨拶して!」 
「これって、そういう話かよ?」 
「何を言っているんだ? 娯楽を人に見せている、是即ち芝居なり」 
「嘘くせぇ」 
「一応、物語の流れになっているのよ?」 
「本編には全く触れてないけどな」 
「とりあえず、これで私たちの物語は終わりよ。あとは、あなたたちの番」 
「あとはって……続編あんのか?」 
「えー、次回公演は」 
「ちょ、待て!」 




2006.12.28.
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